認知症になったらどんな治療があるか知っていますか?
一部の認知症を除いて今のところ薬を飲むしか治療法はありません。では認知症の薬を飲むとどのくらい効果があって、改善するのでしょうか?
そして薬と聞くと副作用が気になります。今回は認知症の薬の効果と副作用の関係について解説します。
認知症は薬で改善するのか?
認知症は様々な原因で脳細胞が壊れてしまい、症状がでてくる病気です。一旦発症すると治ることはなく、どんどんと進行していきます。
そして現在のところ認知症が治る薬はありません。
世界中で今認知症を治す薬が研究されておりますが、未だに実用化されたものはありません。
そのため私たちが飲む認知症の薬は進行をゆっくりすることが一番の目的です。そして本人、周囲の人が困っている症状を少しでも抑え、よりよく生活するためにあります。
完治しませんが、薬を飲めば若干改善する人もいて、進行も抑えることができる場合もあります。また家族が困っている症状も抑えることもできる場合もあり、治癒はしませんが生活しやすくなります。
ただ最近では薬による副作用もたくさん報告されており、ネット上でも騒がれています。一部のドクターたちが認知症の薬について厚生労働省に嘆願を行ったことさえあります。
そのため認知症の薬はうまく付き合わないと、飲めば飲むほど悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
認知症の薬の副作用とは?
基本的には薬には副作用があります。
しかも認知症の薬にも副作用があり、注意が必要になります。一般的によく出されるコリンエステラーゼ阻害薬のアリセプト®、リバスチグミン®、レミニール®などは消化器症状がよくでやすいといわれています。
消化器症状としては嘔気、嘔吐などの症状があり、下痢もでることがあります。精神症状としては興奮、めまい、眠気などが起こる場合もあります。
また時々循環器症状も起こす場合もあり、動悸、頻脈などを起こす場合もあります。
貼付剤の場合には皮膚のトラブルが多く、接触性皮膚炎で肌が荒れたり、発赤になったりします。
認知症の薬は初期容量から徐々に増やしていく方法の薬がほとんとです。そのため初期の量では副作用はでなくても、薬が増える過程で症状がでる場合があるので注意してください。
認知症の薬はうまく合えば症状が改善して、みんな幸せになります。ただ副作用がでてしまうと本当に困ってしまうため十分注意が必要です。
しっかりと副作用について理解して、何かあればかかりつけもしくは薬剤師さんに相談してください。