認知症になると攻撃的になったり、興奮したりするイメージが強いのでは?
実はその反対にやる気がなくなったり、活気がなくなったり、傾眠がちになったり、うつのような症状がでたりする場合も多くあります。
その時アリセプトなどの認知症の治療薬は活気がでる作用として働くことが多いのですが、時々薬でうつ症状がでたり、傾眠がちになることがあります。
元気が無くなるなどの認知症の症状がでた時の対処法、薬での副作用が原因だった場合の対処法について解説します。
傾眠になったり、うつになったりしたら
認知症になるとどうしてもやる気がなくなり、活動性が乏しくなります。社会との交流も嫌がるようになり、人との会話も減っていきます。
そうなると脳への刺激が減り、いつも寝ているような状態になったりします。ひどい場合にはうつのような状態でふさぎこんだりする人もいます。
基本的には認知症の周辺症状として傾眠だったり、うつようの沈むような症状がでることがあります。
傾眠になったり、うつになったりすると行動範囲がさらに狭くなり、人とも話をしなくなりどんどんと筋力も低下してしまいます。
こうなるとさらに認知機能が悪化してしまい、どんどんと症状が悪くなっていってしまうといった悪循環におちいります。
これを防ぐためには介護者が積極的に話しかけたり、外へ一緒にでかけたりして脳に刺激を与えることが重要になります。
また今できることはなるべく本人やらせるようにして、日々の生活で必要なことは自分でさせることも大事です。
さらにできるだけ興味を持ちそうなものや以前やっていた趣味、興味のある歌などを聞かせて本人自らの意思で動けるようにしましょう。
アリセプトを飲んだ時に傾眠、うつ症状がでたら
アリセプトは活気を出す薬です。しかし時に活動性が低下したり、うつようの症状がでたり、傾眠がちになってしまいます。
このため薬を内服開始してからは症状の変化をしっかりとみていきましょう。内服を継続していて短期間でどんどんと悪化するようなら一度かかりつけ医と相談することをお勧めします。
傾眠がちになったり、うつようの症状がでると食事まで食べなくなったりすることもあります。そうなるとさらに認知機能も悪化して、症状も進行してしまいます。
そのため症状が続くような早めに対処するようにしましょう。
当たり前ですが、薬には副作用があります。
認知症の進行を遅らせるために始めた薬が症状悪化させる場合もあるので注意してください。