認知症の薬、治療薬の副作用対処法

認知症に困っている方は改善を期待して薬を飲んでいます。認知症の治療薬にはアリセプト、メマリー、レミニールなどがあります。効果もありますが反面副作用もあります。嘔吐や歩き方が悪くなったり、怒ったりする副作用があり、その対処法を解説するサイト。

認知症の薬アリセプトは本当に効果があるのでしょうか?

何か病気で病院を受診すると、治療のために薬が処方されます。

認知症の場合にも薬が処方されます。

ただ認知症は他の病気と違って、治療のためではなく、症状の進行を抑えるために飲む薬になります。

このような認知症の薬で特に多く使われているアリセプトは本当に効果あるのでしょうか?

アリセプトの副作用を考え、果たして効果があるかどうかを調べてみました。

アリセプトの効果は本当にあるのでしょうか?

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アリセプト®(ドノペジル)は以前より認知症の薬としてある薬です。

様々な研究からアリセプトの効果が報告されていますが、一方で効果に疑問があることも報告されています。

実際アリセプトを飲むことで認知症の患者さんはどのような症状の改善につながることができるのでしょうか?

 

アリセプトの研究を調べてみると、記憶面や判断力の低下を防ぎ、うつ様症状の改善や周辺症状に効果があることが報告されています。

だいたい3ヶ月以上の内服で徐々に効果が発揮されてくる薬になっています。

つまり飲み始めてからすぐには効果なく、続けることでしっかりとした効果が出てくる薬です。

 ただしこの効果は飲み始めてから1〜2年程度とされており、その後経過がたつと飲んでいない状態とあまり変わらないということも報告されています。

ある研究では、ビタミン剤とアリセプトどちらか一方を飲むことで認知症の進行抑制効果の違いを調べています。その結果は、最初の1年間はアリセプトを飲んだ方が良かったのですが、その後3年経過するとどちらも症状は変わらなかったといった結果がで他のです。

さらにイギリスの研究でもわかったことは、1年から2年程度は効果があるが、それ以降は効果はなくなるといった報告もあります。

 

総合的な研究の結果から考えるとアリセプトは初期の段階には効果でるが、その後時間が経過すると効果がなくなる可能性があるのです。

 

アリセプトを始めとする抗認知症薬は症状の進行を抑制するものであって根本的な治療薬ではありません。

薬の説明書にもアリセプト自体がアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の病態そのものを改善する作用がないことが書かれています。

 

ネット上の情報や本などから判断するとやはりアリセプトなどの薬は一時的な対症療法であり、病気そのものには全く効果がない薬だと思われます。

つまり早くから飲んだからといって脳内の病状を抑えることはできず、そのため徐々にではありますが病状は進んでいってしまうのです。

ただし認知症の周辺症状はその時に対処しないといけない症状であり、特に活気がない時や幻覚などがでるなどは本人、介護者が困ります。

その時の周辺症状には効果が発揮されることがわかっており、アリセプトを内服して効果は期待できます。

アリセプトの副作用

長い目を見ると色々な報告からするとアリセプトの内服にはあまり効果がないかもしれません。

また副作用の点から考えると効果があるのか疑問があります。

特にアリセプトを内服した場合には、初期の頃に消化器症状がでやすく、嘔気、嘔吐で食欲が低下してしまうことがよくあります。

食欲が低下すると意欲も低下してしまい、認知症の症状が進行することがあるため注意が必要です。

また長期にアリセプトを内服していた場合には、認知症の進行に伴い怒りっぽさ、興奮、攻撃性が強くなる報告が多くだされています。

またパーキンソン症状などもでてしまい、歩行困難になるケースもあり、長期に飲んでいても十分な注意が必要です。

アリセプトには副作用の可能性があるため、効果よりも心配な点があることを十分頭に入れておいてください。

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ただしアリセプトを内服したら全ての方において副作用が出るわけではなく、認知症進行を予防する効果を発揮して、元気に家庭生活を続けられる方もいらっしゃいます

まずは薬を試してみて副作用がないかどうか確認しましょう。

アリセプトが処方された時には

様々な調査からするとアリセプトだけを飲んでいても認知症の進行予防にはあまり意味がないような気がします。

ただし有効性があることも証明されており、人それぞれの反応があります。認知症初期の段階ではアリセプトには改善効果が期待できます。副作用が出る可能性はありますが、症状が改善する効果はあるようです。

だからアリセプトが処方されたらまずは試してみてください。

じっくりとまずはどのような症状になるかを観察してください。

そして薬以外の進行予防の方法もしっかりと行っていき、習慣できるよう心がけましょう。さらに生活面でもさまざなま工夫をしながら進行に備えていけば、薬の効果もしっかりとでるのではないでしょうか?

あとアリセプトのような薬に頼るだけでなく、家族の方も介護の方法を学びましょう。色々なサイトがあり、介護方法が今は学べます。またネット上には無料で相談できるサイトもあります。

そのサイトを利用してアリセプトの内服で状況を見守りながら何か症状が出た時に薬以外での対応方法も学びましょう。

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色々な方法を試しながらアリセプトを継続していきましょう。

ただしアリセプトを内服していると副作用のせい認知症症状が悪化することがあるため十分注意しながら内服を継続していく必要があります。

 

認知症は薬ではどうにかできませんが、介護、サプリ、日常生活の工夫で過ごしやすくすることは可能であり、薬以外の他の点も取り入れていってください。