認知症と診断されたらなんとかよくなりたい、なんとか進行を遅らせたいと思う人がほとんどだと思います。
だから病院、クリニックに行って認知症の診断をしてもらったり、治療をお願いします。
でもあなたは勘違いしていませんか?
どこの病院、どこのクリニック、どの先生でも認知症を見ることができると思っていませんか?
今は医療はかなり細分化されており、認知症も本当にしっかりと治療できる先生とできない先生の差が激しい時代です。
治療に慣れていない人が薬を処方するとやっぱり間違いもあり、そのために副作用が出ることもあります。
認知症の薬でなるべく副作用が出ないようにするためには実は医者選び、病院選びも重要なんです。
今回は「認知症の治療、診断を受けるのにどの病院、クリニックに行ったらいいのか」、「診察してもらうのにふさわしい医者か悪い医者なのかの選び方」について解説します。
認知症の検査、治療はどこで受けたらいいの?
認知症の薬で副作用が出ないようにするためには、やはりしっかりとした病院、クリニックで診察してもらうことが重要です。
でも実際どこで診察を受けたらいいか迷いませんか?
実は認知症はかなり昔からあった病気ではありますが、この20年くらいの期間でやっと診断、治療が詳しく分かってきた病気です。
そのため医者の中でも知識がない人が多く、しかもまだまだ認知症を専門にみている先生も少ないのが現状です。
だからこそ認知症の診断、治療を「どこで受けるか」「誰に診てもらうか」は非常に重要なことになってきます。
まず認知症のことなら
認知症の薬で副作用がでにくくするにはやはり医者選び。まず認知症の診断、治療を受けるなら専門医がいる病院、クリニックを受診しましょう。
認知症の分野での専門医は認知症専門医もしくは老年病専門医がそれに該当します。また神経内科専門医、精神科専門医も診療を行っております。
まずは認知症が心配、認知症の治療を受けたいと思った時には、専門医がいる病院を受診するようにしてください。
・日本認知症学会 専門医一覧
・日本老年病学会 専門医名簿
近くに専門医がいない場合には?
地域によってはどうしても近くに認知症の専門医がいない場所もあります。その場合には遠くの専門医まで受診するのは面倒だと思います。
その時には近くの認知症をみてくれる病院、クリニックを探すしかありません。
最近では認知症サポート医と呼ばれる先生が各市町村にいます。サポート医は適切な研修を受けて、認知症診断、治療を行なっており、専門医が近くにいない場合は一つの選択肢です。
あとは物忘れ外来を併設している病院、クリニックなども選択肢に入ります。
上記2つともない場合には脳神経外科、神経内科、精神科を標榜する病院、もしくはクリニックを受診するようにしてください。
ただしこの場合専門医でないため、診断、治療が曖昧なこともあるかもしれません。信頼できないようであれば遠くても認知症専門医や認知症診察で有名な先生の病院、クリニックを受診するようにしてください。
ただあくまでも認知症の知識が詳しい先生として専門医の先生を進めましたが、これにこだわる必要はありません。
あなたのこと、そして家族のことを親身に心配してくれる先生にしっかりと相談することが大事です。
認知症治療で良い医者、悪い医者の区別の仕方
認知症を診断、治療する中でも患者にとってやっぱり良い医者と悪い医者が存在しています。
このサイトを見ていると方は何らかの認知症の薬で大変な思いをして、何とかその副作用を克服できないか調べている人が多いと思います。
だから診断はもう認知症とついている人が多いのでは?
認知症と診断された時の方法を思い出して欲しいのですが、基本的には認知症の診断には最低でも問診(本人、家族)、頭の画像検査、認知症テスト(知能検査、MMSE、長谷川式)の3つの検査を行います。
この全てを行なった上で認知症かどうかを判断します。
だから画像検査だけ、認知症テストだけ、問診だけでは完全に認知症とは診断できません。この点を注意してください。
特に多いのは画像検査だけで認知症を判断しようとする先生。
実は脳のMRI、CTの画像はあくまでも萎縮の具合、腫瘍などの病気を発見するためのものになります。画像検査だけで認知症は診断できません。
あなたの家族が診断を受けた時にはどんな感じでしたか?もしもこの検査の一つでも抜けていたらちょっとその先生疑った方がいいかもしれません。
認知症の診断、治療で信頼できる医者とは
認知症になると色々な悩み、不安がでてきますが、その不安に対してしっかりと向き合ってくれ患者本人を症状をやわらげながら家族の介護にも目を向けてくれる先生がやはり信頼できる先生ではないでしょうか?
・問診、画像検査、認知症テストから総合的に症状を判断してくれる
・手に負えない場合にはちゃんと専門医に紹介し、正確な治療を心がけている
・患者本人、家族と一緒に認知症についてを学んでいく姿勢がある
・必要以上に薬を増やさないし、適宜減量してくれる
・患者の訴えに耳を傾けてくれる
・患者、その家族を怒ったりしない
認知症の治療で信頼できない悪い医者とは
治療において信頼できない医者は検査結果、画像検査ばかりに固執して、患者の訴え、家族の要望に全く耳を貸さない。自分の意見を押し通そうとする医者です。
・不十分な検査だけで診察、診断、治療をおこなおうとする
・症状の改善に乏しい薬をいつまでも続ける
・副作用がでているのに、薬の量を調節してくれない
・認知症についてはほとんど知らず、アルツハイマー病以外知らない
・抗うつ薬、抗精神病薬ばかりだす
・様々な薬をたくさん増やすばかりで、減量に関しては全く聞く耳を持たない
もしもこのサイトを見ている人でこんな先生に治療されているのであれば「それ間違いですよ!」と私は言います。
何か縁があったり、いろいろ事情があるのかもしれませんが、この中の条件にあてはまる医者はあまりいい医者と言えません。
もしも認知症の薬の副作用で困った経験があるのなら、こんな医者はやめましょう。
認知症の薬で副作用を減らすには医者選びが重要
医者も人間です。いろいろな性格だったり、行動するものです。
医者だから大丈夫はもう昔の話。
やっぱりあなた、もしくは家族の幸せを運んでくれるような医者をしっかり選ぶ必要があります。
認知症の薬で副作用が出る場合がやっぱりあります。それぞれに合う合わないがありますが、悪い医者にあたると医者が副作用を作っている時もあります。
本当に名医と呼ばれる良い医者もいるので、副作用を減らすためにもしっかりとした良い医者を選んでください。