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認知症の薬、治療薬の副作用対処法

認知症に困っている方は改善を期待して薬を飲んでいます。認知症の治療薬にはアリセプト、メマリー、レミニールなどがあります。効果もありますが反面副作用もあります。嘔吐や歩き方が悪くなったり、怒ったりする副作用があり、その対処法を解説するサイト。

絶対知っておきたい!認知症に使われる薬の効果と副作用とは?

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認知症になると記憶を改善させるための薬であったり、行動を制御するための薬が処方されます。

薬と介護が今できる最善の治療方法であり、認知症と診断された方のほとんどが何らかの薬を飲んでいます。

しかしながら現在のところ認知症に対しての根本的な治療薬はなく、今あるのは対症療法の薬だけです。

それでも薬でうまく効果がでれば認知機能低下を遅らせる可能性もあり、活気がでたり、暴力などの問題行動も薬で抑えることができます。

一方で副作用の報告もたくさんでており、認知症になってから薬を処方された時には色々な点に注意する必要があります。

今回は認知症に使用されるメインの薬の効果や副作用について解説します。

認知症の薬について

認知症の薬は大まかに記憶などの中核症状に使われる中核薬と周辺症状に使用される薬の2種類があります。

中核薬

記憶、日付などの見当識など認知症の中でも中核の症状を改善させる目的の薬です。コリンエステラーゼ阻害薬とよばれる薬が一般的です。

周辺症状に対しての薬

活気が低下したり、うつ症状がでた時や怒りっぽくなったり激しくなった時などに抗精神病薬や漢方薬、抗うつ薬などが症状改善の時に使われます。

 

・中核症状に使用される中核薬

アリセプト(ドノペジル)、リバスタッチ・イクセロンパッチ(リバスチグミン)

レミニール(ガランタミン)、メマリー(メマンチン)

・周辺症状に使用される薬

認知症の周辺症状に関しては東洋医学のかんがえから陽性症状と陰性症状に分けて薬を使い分けます。

陽性症状(易怒、暴力、イライラなどの症状)

抗精神病薬(リスパダール、セロクエル、セレネース、グラマリール、コントミン)

漢方薬(抑肝散など)

陰性症状(活気がない、うつ症状など)

抗パーキンソン病薬(シンメトレル)

脳循環改善薬(サアミオン)

漢方薬(六君子湯、補中益気湯など)

抗うつ薬(パキシル、ジェイゾロフトなど)

認知症の中核薬

認知症の中でも記憶障害、見当識障害、推敲機能障害など中核症状とよばれる症状を改善させる目的で使われる薬です。

現在日本には4剤ほどあり、どの薬にも一長一短あります。

アリセプト (ドノペジル)

1999年からエーザイ株式会社から販売された薬です。

コリンエステラーゼ阻害薬とよばれる薬であり、神経シナプス間のアセチルコリンを増やすことで記憶障害、見当識障害などの症状を改善させる作用があります。

アルツハイマー型認知症に加えて、レビー小体型認知症にも唯一保険適応がある薬です。

古い薬のため副作用も多く、消化器症状(食欲低下、嘔気)、イライラ、怒りっぽくなったりすることが有名です。

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リバスタッチ・イクセロンパッチ(リバスチグミン)

2011年にリバスタッチは小野薬品工業からイクセロンパッチはノバルティスファーマから販売開始になった中核薬の一つです。

どちらも同じ成分の薬であり、販売元が2箇所あるために販売名が変わっています。

コリンエステラーゼ阻害薬の一種ですが、この二つだけは貼付剤(貼り薬)になります。作用はアリセプトと同様で中核薬を改善させる薬になります。

リバスタッチ・イクセロンパッチ共に貼付剤であるため皮膚に副作用がでやすく、注意が必要になります。

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 レミニール(ガランタミン)

2011年に武田薬品から販売された薬であり、アリセプトと同様にコリンエステラーゼ阻害薬になります。

アセチルコリンを増加させることで中核薬を改善させる作用があります。アリセプトとは違い、他の神経伝達物質の量も調整する作用もあり、歩行障害などにも効果を発揮する場合もあります。

レミニールは他のコリンエステラーゼ阻害薬に比べると、副作用として食欲不振、嘔気、嘔吐などの消化器症状がでやすく、食事摂取量が低下することが注意が必要です。

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メマリー(メマチン)

2011年第一三共から販売された薬です。他の3つの薬とは若干作用が異なっており、脳内のグルタミン酸の濃度を調整して中核症状を改善させる効果があります。

またメマリーは初期の認知症の患者には使用される頻度が少なく、中等度から重症の認知症の人に投与されることが多い薬です。

メマリーは他の薬と違ってめまいや便秘などの副作用が多く報告されています。

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周辺症状に使用される薬

周辺症状に使用される薬としては抗精神病薬、漢方薬、脳循環改善薬、抗パーキンソン病薬などがあります。

この中で抗精神病薬は行動障害、前頭葉機能障害による性格変化などの周辺症状に多くが投与されます。ただ抗精神病薬は副作用が多いためすぐにだされる薬ではありません。周辺症状が強く介護が難しい、危害を加えたりするなど本当に困った症状がでた時に使われる薬です。

 

陽性症状、陰性症状に分けながら使われる薬になります。

脳循環改善薬 サアミオン

サアミオン(ニセルゴリン)は古くから使われている薬であり、現在は脳循環改善薬として使用されています。 脳梗塞後遺症の意欲低下を改善させるお薬のとして使われていますが、認知症の周辺症状においても処方されることがあります。 例えば活気の低下したり、やる気が喪失したり、うつ症状などで悩んでいる人に活動性をあげる目的でサアミオンが使用されています。 特に目立った副作用はなく、高齢者でも比較的飲みやすい薬です。

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抗パーキンソン病薬 シンメトレル

シンメトレル(アマンタジン塩酸塩)も1975年に販売開始となった薬であり、かなり古くから使用されている薬の一つです。 パーキンソン症候群の症状を改善させる目的に使われる薬ですが、最近認知症の症状改善にも処方されています。 サアミオンと同様に意欲や活動性が低下した方に処方される薬であり、反応性を改善させる目的で使われています。 比較的認知症に使われる薬の中では副作用が少なく、飲みやすい薬です。

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漢方薬

認知症の人に漢方薬が使用されることもあります。イライラなどが強く、やや怒りっぽい人には抑肝散、食欲低下しているようにな人には六君子湯、さらに認知症の改善目的に釣藤散など様々なものが使われています。

特に抑肝散は認知症の人によく使われています。

抑肝散は肝を抑える働きがあることから、易怒、イライラ、不眠などに処方されています。副作用はそれほど強いものはありませんが、

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リスパダール(リスペリドン)

1996年に日本で発売された抗精神病薬に分類される薬であり、第二世代もしくは非定型抗精神病薬とよばれています。

リスパダールという薬は脳内の神経伝達物質であるドーパミンを阻害することで、脳内の活動を抑える薬の一種です。 認知症の人で幻覚や妄想、興奮などの症状がでた時によく処方される薬になります。 副作用としてはやはり鎮静作用が強いため活動性が低下したり、歩行障害、ふらつきが多くでやすい薬になります。

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セロクエル(クエチアピン)

セロクエル(クエチアピン)は2001年より抗精神病薬として販売された薬です。リスパダールと同様に第二世代、非定型抗精神病薬の分類なります。 セロクエルもドーパミン受容体に働き、脳の中でドーパミンの働きを抑える作用があり、幻覚、妄想が強く手に負えない時や暴力行為がでたりした時に投与される薬です。 他の薬と違い、若干パーキンソン症状などの錐体外路系の副作用が低く、比較的使用頻度が多くなっている薬です。 ただし糖尿病がある方は内服することができない薬になります。

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グラマリール(チアプリド)

グラマリールは1987年に発売された第一世代の抗精神病薬であり、比較的古い薬です。

もともとは抗精神病薬として使用されていましたが、現在は認知症の高齢者のせん妄、不穏、攻撃的な行動に対して処方されることが多くなっています。 薬の保険適応は、脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為、精神興奮、徘徊、せん妄の改善となってはいますが、認知症の方の上記のような症状を取るためにも使われる薬になています。 抗精神病薬のため鎮静効果があり、日中傾眠傾向になったり、めまい、不眠、ふらつきっといった副作用が時々でることがあります。

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エビリファイ(アリピプラゾール)

エビリファイ(アリピプラゾール)は2006年に販売された抗精神病薬で第二世代もしくは非定型抗精神病薬とよばれる薬になります。 他の非定型抗精神病薬と同様にドーパミンをコントロールして効果を発揮します。認知症の場合には周辺症状で怒りっぽさや暴力、幻視、妄想、せん妄が強い時に処方されています。 エビリファイは他の薬と比べると若干作用が違うことから副作用の頻度が少なく、リスパダール、セロクエルなどに比べても比較的ゆっくり作用して副作用も少ないとされています。

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ジブプレキサ(オランザピン)

ジプレキサ(オランザピン)は販売された抗精神病薬のであり、第二世代もしくは非定型抗精神病薬として位置付けられています。

リスパダールと同様にドーパミンをコントロールして症状を改善させる薬です。 ジプレキサは鎮静作用が強く、興奮や暴力行為が強い方、幻視、妄想で非常に困っている場合にはかなり効果を発揮します。 ただ鎮静効果が強いため、副作用として活動性が低下しやすいことに注意が必要です。他の第二世代の薬に比べると錐体外路兆候の副作用が出にくく、うつ症状などの陰性症状にも若干効果を発揮する薬です。 セロクエルと同様に糖尿病の人は内服ができな薬になります。

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デパケン(バルプロ酸ナトリウム)

デパケン(バルプロ酸ナトリウム)という薬ですが、古くから使われている薬であり、てんかん発作を抑えるための薬です。

もともとてんかんの発作予防の目的で作られた薬であり、てんかんの中では全般発作、欠神発作、部分発作など広い範囲のてんかんの発作予防目的に使われています。

認知症の場合には、一部の病院などで興奮、怒りっぽさを抑える目的で使われています。

副作用としては肝機能障害、傾眠、ふらつきが多く報告されている薬になります。

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セレネース(ハロペリドール)

 セレネース(ハロペリドール)は1957年に発見されたブチロフェノン系の抗精神病薬です。 統合失調症に適応のある薬であり、第一世代もしくは定型抗精神病薬としてよばれるものです。

最近では副作用の少ない非定型抗精神病薬が登場したこともあり、使用頻度は減少しています。

基本的にはドーパミンをコントロールして興奮、せん妄、幻視などの症状を抑えるために使用される薬です。

古い薬のため副作用もでやすく、傾眠、ふらつき、歩行障害などドーパミン阻害によるものが非常にでやすい薬です。

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コントミン・ウィンタミン(クルプロマジン)

コントミン糖衣錠(クロルプロマジン)は1957年に販売された薬です。ウィンタミンは同様の成分ですが、販売会社が違うだけで同じ薬になります。

古い抗精神病薬であり、第一世代もしくは定型抗精神病薬とよばれています。他の抗精神病薬と同様でドーパミンを遮断する事で効果を発揮します。

認知症の治療の場合には記憶などの中核症状ではなく、興奮、攻撃性、易怒性などの陽性症状周辺症状に対して使われています。

コウノメソッドとよばれる方法を使っている一部のドクターがよく周辺症状に対してコントミン・ウィンタミンを使用しています。

古い薬のためドーパミン阻害作用が強く、傾眠、パーキンソン症状などの副作用がでやすい薬になります。

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抗うつ薬

認知症の周辺症状の中でも陰性症状とよばれるものに抗うつ薬が使用される場合があります。

活気が低下したり、うつ傾向になったり、活動性が低下した場合にはその改善目的に投与されています。

抗うつ薬には多くの種類があり、ドクターの好み、患者ごとに薬が変えられ投与されています。

やはり抗精神病薬と同様に副作用がでやすく注意が必要です。

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認知症の薬の副作用で困ったら 

認知症と診断された場合にはその症状に合わせて薬が処方されます。

ただ薬には副作用がつきものです。

何が異変があった場合には必ずかかりつけ医に相談するか、薬剤師など薬に詳しい人に相談しましょう。

またやはり内服する薬に関しては本人、もしくは家族もどんなものなのかしっかりと認識しておきましょう。

知識さえあればいざといった時にはすぐに副作用と気づけ、そしてすぐに対処することができます。そうすれば本人も苦しむこともなく、家族の不安や負担が減ります。

あなたと家族のためにどんな薬なのかを少し知ってれば何かのやくに立つのでは?