認知症の薬、治療薬の副作用対処法

認知症に困っている方は改善を期待して薬を飲んでいます。認知症の治療薬にはアリセプト、メマリー、レミニールなどがあります。効果もありますが反面副作用もあります。嘔吐や歩き方が悪くなったり、怒ったりする副作用があり、その対処法を解説するサイト。

レビー小体型認知症の介護は本当に大変!薬の副作用まで・・

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私の祖父の介護体験です。

病院でレビー小体型認知症と診断されてから急に一気に悪くなりました。

認知症の症状も進行して、歩けなくなったり、病院で処方された薬でなんだか怒りっぽくなったり、徘徊がひどくなったり、本当に大変でした。

今回私はのレビー小体型認知症の祖母の介護体験について書いて見ました。

21歳女性です。当時は祖父、祖母、父、母、わたしの五人で生活していました。

 

私が17歳になる頃元気だった祖父の容体が急に変わり、幻覚を見たり、時間の概念がなくなってしまいました。

当初は医師に「うつ病」と診断されていたので家族もみんなそうだろうと思っていました。

しかし、夜中に家の中をうろうろするようになり、

「誰か来た」というので、「誰も来てないよ?」と返事しても、

「来てる。玄関見てこい。」と幻視症状が出始めました。

家族は「本当にこれはうつなのだろうか?」と疑問に思い始めましたのもこの頃です。

しばらくしてまた病院に行って症状を診てもらったところうつ病ではなく、「レビー小体型認知症」と診断されました。

その当時は聞き慣れない認知症であり、私もこの時はじめて聞く病名でした。

 

レビー小体型認知症と診断されてからは、本当にものすごい速度で病状が悪化していきました。

病院から処方された薬が合わなかったのか、副作用だったかははっきりわかりませんが薬の治療を受けてからはどんどんと幻覚や幻聴がひどくなりました。

「車の下に子供がいる。」

「お前猫なんか連れてきて、どうすんだ。」

「今日新聞に〇〇さんが死んだって書いてたよ。」

など本当に支離滅裂なことを言うようになったのです。

もちろん車の下には子供もいませんでしたし、猫も連れてきていませんし、〇〇さんはぴんぴん生きています。

でも、生きていることを伝えたら本人にとっての真実を否定することになり、家族がうそつきになってしまうので、仕方なくいつも適当に済ませていました。

 

病院の先生に質問しても曖昧な答えしか返ってきませんでしたが、今考えれば副作用だったような気がします。

furusatonouzei-otoku.hatenablog.com

 

さらにレビー小体型認知症の特徴として、パーキンソン病に似たような症状がでるとのことであり、祖父にもパーキンソン病症状がみられていました。

次第に手の震えもひどくなり、おはしも使えなくなりました。

ほんの数か月前までおはしがつかえていたのに、もうスプーンで食べるのが精いっぱいになってしまいました。

新聞を読むときはなぜかまったく震えないのに、なにか気になり始めたらずっとぶるぶる震えていました。

目つきも変わり、いきなり怒ったり、怖がったり、次第に何を言っているのかも聞き取りにくくなってしまいました。

 

レビー小体型認知症で困った事は症状が進行して、自分でトイレに行けなくなり、食事も自分で食べられなくなった時です。

 

手の震えだけでなく、何かにしがみつこうとするような動作も出るようになってきました。

おむつを替えようとした時には、手を握られたらどうやっても振りほどくことができなくなるぐらい酷かったです。

もともと体格はよく、すこしぽっちゃりしていたのですが、それでも寝たきりのおじいちゃんの力とは思えないほどの力で握りしめてきました。

 

ご飯を食べさせる時も体の角度を変えようとしたら、椅子の手すりにしがみついて離れようともしませんでした。

かわりにタオルを持たせてあげると、ちょっと安心したみたいでした。何か持っていることで落ち着くようであり、本当に作業がしやすかったです。

 

もう一つは、まったく本人が何を考えているのかわからないことです。

 

介護をする中で、やはりすこしだけでも本人の思考が読み取れればだいぶ楽だったのですが、

「おなかがすいていておやつがほしいのか」

「はたまたのどが渇いているのか」

「新聞が読みたいのか」

「テレビが見たいのか」

「暑いのか、寒いのか」が本当にまったくわかりませんでした。

 

一番困ったのは温度の調整です。

夏に涼しくしてあげたくても、「寒いと悪いかな?」と思ってエアコンの温度をあまり下げずに過ごしていたら、おむつの中が蒸れてしまい尿路感染を起こしてしまいました。

 

 本当にレビー小体型認知症という病気は普通の認知症よりも大変でした。

進行は早く、認知症の薬では副作用が強くでたため介護が非常に大変でした。

 

ただ病状が悪化しても、私たちが住んでいた地域はかなり田舎だったため施設の数も少なく、その影響で受け入れてくれるところがなかなか見当たりませんでした。

 

要介護認定5になってやっと施設が受け入れてくれるようになりましたが、それまでの在宅での介護は本当につらかったです。

 

施設に入ってからは、家での介護がなくなった分、気持ちも楽にはなったのですが、病気の進行がさらに早くなったような気がしました。

 

施設の場合は、自宅での介護よりも人から話しかけてもらえる時間が減り、刺激という刺激が本当どない状態になっていました。

自宅にいた時には、家族が交代でなにか話しかけるようにはしていましたが、施設は職員さんにも限界があるので、あまり話しかけてもらえていないみたいです。

相手にされない状況になるとやはり認知症は本当に早く進行してしまうようです。

 

レビー小体型認知症という認知症を私は経験しました。病状の進行も早く介護も本当に大変でした。そして薬の副作用もでやすく厄介な病気です。

今思えばレビー小体型認知症にもっと詳しい先生にはやくみてもらえば良かった。

そしたら介護、薬の副作用で悩むことも少しは減り、祖父ももっといい状態だったかもしません。