認知症の薬、治療薬の副作用対処法

認知症に困っている方は改善を期待して薬を飲んでいます。認知症の治療薬にはアリセプト、メマリー、レミニールなどがあります。効果もありますが反面副作用もあります。嘔吐や歩き方が悪くなったり、怒ったりする副作用があり、その対処法を解説するサイト。

認知症の薬を知る!進行を抑える薬とは?

認知症の薬にはどんなものがあるかご存知ですか?

今のところ進行を抑えるための薬が4種類、あとは周辺症状を改善させるための薬が何種類かあります。

まず副作用の前に今回認知症の薬のメインについて解説します。

認知症の薬とは?

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認知症様々な原因でなる病気ですが、その中でもアルツハイマー病が半数以上を占めることがわかっています。

このアルツハイマー病ですが、アミロイド蛋白やタウ蛋白が脳内に沈着すること脳細胞が徐々に破壊されていく病気です。

そして記憶の回路を中心とした神経細胞が脱落していき、記憶に関わる神経伝達物質であるアセチルコリンが減少していきます。

そのためいわゆる物忘れといわれる近時記憶障害が出現し、どんどんと症状が進行して生活が難しくなっていきます。

アルツハイマー病はまだその病気自体が完全に解明されていません。そのため完治させる薬はなく、症状の進行を抑える薬しかありません。

日本で発売されている進行抑制のお薬は4種類ほどあります。4種類中3種類が減少した神経伝達物質アセチルコリンを補うための薬です。

薬のメカニズムとしては記憶に関わる神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素を阻害し、アセチルコリンの濃度が上昇させるものであり、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬と呼ばれています。

もう一種類の薬は脳内のグルタミン酸濃度を下げることで神経伝達の質を改善させる作用の薬です。

現在のところアルツハイマーの症状を抑制するための薬がメインであり、他の認知症への薬は発売されていません。

認知症の薬の種類 

現在のところ認知症の薬にはコリンエステラ−ゼ阻害薬であるアリセプト®(ドノペジル)、リバスタッチ®イクセロンパッチ®(リバスチグミン)、レミニール®(ガランタミン)の三種類とあとメマリー®(メマンチン)と呼ばれる薬があります。

アリセプト®(ドノペジル塩酸塩)

日本で最もたくさん使われている認知症の薬です。16年以上前に発売されており、現在ジェネリックも発売されています。昨年レビー小体型認知症にも認可されており、多くの認知症の患者さんが飲んでいる薬です。

商品名アリセプト、一般名がドノペジルでアルツハイマー型認知症の初期から重度のすべての時期の方に使用される薬です。

記憶障害の改善から意欲低下などの周辺症状に効果が期待される薬です。

錠剤、粉薬、ゼリーと様々な形状があり、3mg、5mg、10mgの量でだんだんと増量され、内服していく薬になります。 

リバスタッチパッチ®、イクセロンパッチ®(リバスチグミン)

商品名リバスタッチ、一般名がリバスチグミンでアルツハイマー型認知症の初期から中期に使われる薬です。 コリンエステラーゼ阻害薬であり、二種類ありますが、内容は同じもので販売会社が違うだけです。他との薬とは違って貼付剤であり、皮膚からその成分が持続的に吸収され、徐々に効果が出てきます。 基本的には記憶障害に有用ですが、歩行障害を伴う認知症にも使用されたりもしています。最近ではグレリンと呼ばれるペプチドも増やすことがわかっています。このグレリンが脳下垂体に作用して、視床下部の食欲中枢を刺激して食欲を改善させる効果もいわれています。 4.5mg、9mg、13.5mg、18mgごとに増やしていく薬で、1ヶ月ごとに増量されていきます。 

レミニール®(ガランタミン)

商品名がレミニール、一般名がガランタミンでアルツハイマー型認知症の初期から中等度の方に使用される薬です。

他の薬と同様コリンエステラーゼ阻害薬であり、内服の薬になります。1日2回の摂取が必要な薬で、錠剤、ゼリー、液体、徐放剤と様々な種類があります。

記憶障害に使われる薬ですが、意欲の向上や精神安定作用が一部で認められます。

4mg、8mg、12mgの規格があり、4mgを2錠から始めて、1ヶ月ごとに増量していき最終的には24mgにて維持する薬です。

メマリー®(メマンチン)

商品名メマリー、一般名メマンチンでアルツハイマー型認知症の中等度から重症の方に使用される薬です。

他の3種類とは作用機序が違い、脳内のグルタミン酸を低下させて症状を緩和させる作用があります。記憶の改善効果や周辺症状に対して使われ、他の三種類と一緒に使われることが多い薬です。

5mg、10mg、20mgの規格があり、1週間ごとに5mgずつ増量し、最終的に20mgにて維持される薬です。

認知症の薬を飲む時には

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認知症の薬を飲む時にはその種類と作用は少し知っておきましょう。あと飲みかたが複雑なものもあります。

飲み方、貼りかたなどは十分医療機関もしくは薬局て確認してから使用してください。

あと薬には副作用がないものはありません。

あなたに合っているかどうか飲んで見てから確認してください。そして副作用が出た時にはしっかりとした対処をとりましょう。