認知症の薬、治療薬の副作用対処法

認知症に困っている方は改善を期待して薬を飲んでいます。認知症の治療薬にはアリセプト、メマリー、レミニールなどがあります。効果もありますが反面副作用もあります。嘔吐や歩き方が悪くなったり、怒ったりする副作用があり、その対処法を解説するサイト。

認知症に使用されるマイスリーの薬の効果と副作用とは?

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高齢になるとどうしても睡眠の質が悪くなります。

さらに認知症になるとさらに睡眠の質が悪くなり、睡眠へのこだわりも強くなります。

ひどい場合には夜間に徘徊したり、騒いだり、興奮した理、不穏になったりと夜間にいろいろな周辺症状が出てしまうことがあります。

こんな時家族はどうしても困まってしまいます。

だから夜間に寝るため、もしか寝てもらいたいために睡眠導入剤が使用されます。その中でゾルピデム(マイスリー)というお薬がよく使われているのをご存知ですか?

高齢者だけでなく認知症の患者さんにも使われる睡眠導入剤。

ただこの釣り薬を飲みだしてから認知症が悪化したり、他の副作用の症状が出る場合があります。

今回はマイスリー(ゾルピデム)の薬の効能効果そして認知症の人が飲んだ時にどんな副作用が出るのかを解説します。

 

ゾルピデム(マイスリー)とは? 

認知症になって日中にいろいろな症状が出ると、夜だけは寝て欲しいと思い病院やクリニックに行って睡眠導入剤を出してもらうことがありませんか?

元気な頃から年を取り自分で睡眠導入剤を希望して飲んでいる方もいらっしゃいます。

高齢者や認知症の人に最近よく使われているのがマイスリー(ゾルピデム)になります。

マイスリーは以前からある睡眠導入剤を若干改良して作られた新しい薬です。以前まではベンゾジアゼピン系という睡眠導入剤が使われていました。

マイスリーは非ベンゾジアゼピン系というお薬で睡眠を促す作用だけに特化したお薬です。

ベンゾジアゼピン系は睡眠以外の効果をだす部位にも作用してしまい副作用がでやすく、睡眠以外の鎮静効果がでてしまうことがあります。

ただこのマイスリーですが、睡眠作用のみに働くように作られた薬です。

働きとしては脳の神経を鎮静化させる作用があり、不安や緊張感をほぐしてくれ、気分をリラックスさせる効果があります。

さらに非常に自然に近い眠りを誘ってくれ作用があり、睡眠導入剤として処方しやすいものとして最近では多くの人が飲むようになっています。

以前使われていたベンゾチアゼピン系に近いお薬ですが、比較的安全に飲むことができて、しかも効き目も良い為不眠の治療にはかなり使われてます。

認知症の人にも不眠に対してもこのマイスリー(ゾルピデム)がよく使われており、もしかしたらあなたの家族もこの薬を飲んでいるかもしれません。

ゾルピデム(マイスリー)の副作用 とは?

ゾルピデムの副作用としては薬への依存症状、精神症状、一過性前向性全健忘、呼吸抑制、肝機能障害が出る可能性があります。

その他には軽い副作用としては、眠気、頭重感、ふらつき、口渇感などが出たりする可能性もあります。

また長期間使用すると睡眠作用の効果が悪くなると言われています 。

マイスリーの副作用

依存性

長期間に多量のマイスリーを飲み続けると体が薬に慣れた状態となり効果が悪くなります。さらに飲み続けるとことで薬をやめることができなくなります。

さらに依存状態になると突然の薬の中止に伴い不安感、不眠などの症状が出るため注意が必要です。

精神症状

朦朧状態になったり異常行動、幻覚等が出現する場合があります。

一過性前向性全健忘

服薬後寝るまでの出来事を覚えていない場合や、夜に起きた事を全く覚えてないといった症状が出ることがあります。

呼吸抑制

夜間の呼吸が浅くなってしまい朝起きてから頭痛が起きたり息苦しい感じが残る場合があります。高炭酸ガス血症様の症状がでます。

肝機能障害

だるさ食欲不振吐き気などが出て褐色尿が出る場合があります。

 

マイスリーで認知症が悪化する?

認知症の人は睡眠のリズムが乱れることが多くあり、不眠を訴える方が多くいます。さらに夜間に不穏になったり、異常行動がでて家族が困ることがあります。

この症状を取るためにかかりつけ医から睡眠導入剤が開始されることがあります。

その際にマイスリーが処方されることが多いのですが、マイスリーの場合は比較的高齢者でも安全に飲めるとされており、また認知症の人にもたくさん処方されています。

認知症の人が飲んだ場合に問題になる薬の副作用は、ほとんどの場合は薬の影響が朝になっても残ることです。

薬の影響が残った場合には日中傾眠傾向となったり、朦朧状態になったりして活動性が低下してしまいます。

認知機能が直接悪くなるわけではありません。ただし活動性の低下に伴い徐々に認知機能が低下していく可能性があります。

日中にも薬が残るようであれば薬を減らすもしくは薬を変更してもらうようにかかりつけ医に相談しましょう。

また認知症の患者さんがマイスリーで多い副作用は、ふらつきにてよって転倒することです。転倒してしまうと、その多くが骨折の原因になることがあります。

そのため夜間遅くの内服は控え、 なるべく早めに内服するようにしましょう。

今回はマイスリーの効能効果そして副作用、さらに認知症の人が飲んだ場合に認知症が悪化するのかどうかについて解説してみました。

どうしても夜間の周辺症状が出た場合には睡眠導入剤が必要なこともあります。ただい副作用がでることを常に頭に入れて、出た場合には直ちにかかりつけ医に相談するようにしましょう。