認知症の薬には様々な副作用があります。
その中でメマリー®(メマンチン)と呼ばれる薬があるのをご存知でしょうか?
メマリーは物忘れなどの記憶障害など中核症状に対して使われる薬です。
この薬ですが、飲み始めてから眠気の症状がでることがあります。
今回はメマリーの眠気の副作用とその対処法について解説します。
メマリーの副作用で眠気と傾眠がでる
メマリーはアリセプトやレミニールなどのコリンエステラーゼ阻害薬と違い、脳内のグルタミン酸濃度を調整して効果を発揮する薬です。
アルツハイマー型認知症の中等度から重症といったやや認知症の進行した人向けの薬です。
認知症になった人の脳内ではグルタミン酸が過剰になっていることがわかっており、そのために神経伝達がうまくいかないと一説では考えられています。
メマリーはこのグルタミン酸濃度を減少させて、神経伝達のノイズを減らして情報の伝達をスムーズにすることで症状を和らげるます。
この薬ですが内服することで症状を和らげるのですが、活気がで過ぎてしまったり、逆に活気がなくなり、眠気がでたりた人によって様々な反応を起こしやすいことがわかっています。
そのためどのような副作用がでるか内服時にはしっかりと注意することが必要です。
メマリーの副作用はめまいが最も多く、それについで眠気や傾眠傾向でやすいとされています。
実際眠気、傾眠は1%弱の頻度ででることがわかっており、内服しだしてからは注意が必要です。
そのため薬を飲むことで眠気が誘発されてしまい、朝からずっと眠気を訴えることがあります。眠気だけならいいのですが、傾眠傾向になってしまうこともあり要注意です。
眠気が強い場合には外出すると転倒の危険性が増えます。
また日中傾眠がちになってしまうと食事の量も減ってしまい、外からの刺激も減ってしまい調子が落ちてしまいます。
メマリーを内服しだしたら眠気がでていないかどうかしっかりとチェックしましょう。
メマリーで眠気、傾眠がでた場合には
メマリーの副作用として、眠気が出たり、強くなったり、またあまりにひどいと傾眠傾向になってしまいます。
特に薬の飲み始め、増量時に起こりやすいとされており、症状がでた場合には早めにかかりつけ医に相談して減量、もしくは薬を中止してもらいましょう。
日中に眠気が強くなったり、傾眠がちになると脳への刺激が入らなくなります。そうなると認知症が早く進行してしまうかもしれません。
また食事摂取等も減ってしまい、体調管理もしっかりいかなくなります。
眠気、傾眠傾向は認知症の人にとっては命取りになる場合があるため薬の副作用と考えられた場合には早めに変更、減量、中止してもらうようにしてください。
このような副作用が急激に起こったわけでなく、徐々にでた場合には注意が必要です。
眠気、傾眠傾向は体の変化によって出たり、認知症の症状の進行によってもでてきます。そのためメマリー内服だけのためではないこともあります。
ゆっくりと症状がでた場合には、周囲からの刺激で日中の覚醒を促してみましょう。それでもダメな場合にはしっかりとかかりつけ医と相談してください。
メマリーで眠気や傾眠といった副作用がでることがあるため十分注意してください。